産後うつ

産後うつとは

産後うつとは、出産後に発症するうつ病の一種で、気分の落ち込みや不安、育児への自信喪失などが2週間以上続く状態です。単なる疲れや一時的な気分の変化とは異なり、日常生活や育児に支障をきたすほどの症状が現れます。

マタニティブルーが数日から2週間程度で自然に回復するのに対し、産後うつは専門的な治療が必要な病気です。

厚生労働省の調査によると、日本では産後の女性の約10～15％が産後うつを発症しており、年間約10～15万人の女性が悩んでいると推定されています。

また、男性の産後うつも8.2～13.2％の割合で発症することが明らかになっており、家族全体で向き合うべき問題として認識されています。

まさにストレス社会と呼ばれる現代における現代病と言える症状のひとつです。

産後うつを放置すると、症状が慢性化し回復が困難になる可能性があります。母子間の愛着形成が阻害され、将来的な子どもの発達に影響を与えるリスクが高まります。

育児不安が極度に強くなり、赤ちゃんを道連れにした自殺念慮が生じる危険性もあります。

実際に、妊産婦の死亡原因として産科的問題よりも自殺が多いという報告もあり、最悪の場合は母子ともに命に関わる深刻な事態に発展する可能性があります。

また、パートナーとの関係悪化や家族全体への影響も深刻で、家庭環境の悪化により症状がさらに悪化する悪循環に陥ることもあります。

産後うつの原因

開院以来、当院には産後うつでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、産後うつの原因はひとつではなく、様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

産後うつの原因として次のものが挙げられます。

産後うつはこうした様々な原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

出産後にエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンが急激に減少し、脳内の神経伝達物質に影響を与えることで気分の変調を引き起こします。

さらに夜間の授乳や赤ちゃんの世話により慢性的な睡眠不足に陥り、身体的・精神的疲労が蓄積されることで抑うつ症状が現れやすくなります。

この複数の原因が引き金となり、自律神経の乱れや骨盤周りの筋肉・関節の緊張などが発生し、産後うつが発症します。

それは人によって違い、単に薬物療法やカウンセリングだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。産後うつでお困りなら豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

産後うつへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

授乳中の場合、薬剤が母乳を通じて赤ちゃんに影響する可能性があり、薬の選択や授乳の継続について慎重な判断が必要です。また、効果が現れるまでに数週間かかることがあり、根本的な解決にはならず、あくまでも一時しのぎで終わってしまいます。

カウンセリング・心理療法

継続的な通院が必要で、育児中の忙しい時期に時間を確保することが困難な場合があります。また、効果を実感するまでに時間がかかることもあり、身体的な要因が改善されないままでは限界があります。

産後健診でのスクリーニング

スクリーニングは診断ではないため、陽性でも必ずしも産後うつとは限らず、精神科での詳細な診断が別途必要になります。また、早期発見はできても根本的な治療には繋がりません。

家族療法・環境調整

家族の理解や協力が得られない場合、治療効果が限定的になる可能性があります。また、根本的な環境改善には時間がかかることが多く、身体的な症状は改善されません。

産後うつを改善するために

まずはあなたの産後うつの原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては、一時的に楽になったとしても根本的な改善が見込めないからです。

当院では、身体的・精神的な両面からアプローチを行い、産後の身体の変化により生じる骨盤の歪みや筋肉の緊張を整えることで、自律神経のバランスを改善します。

まずは今のつらい症状が緩和することを目指し、そして体が楽になってから普段の生活習慣やエクササイズなどを見直すことで育児はもちろん、安心して日常生活を過ごせることを目指します。

当院の特徴

15年以上の施術歴を持ち、産後うつ治療を得意とする施術者が、初回の検査から施術まで責任を持って担当しますのでご安心ください。

	当院	グループ院
施術者	歴15年以上の施術者が 専属で最後まで担当	施術者によって 技術レベルに差が生じる
検査	5種類の独自検査で 詳しく分析	姿勢の写真を撮るだけ
施術	自律神経に由来する 症状にも幅広く対応可能	対応範囲に限度 （肩こり・腰痛のみ）

産後うつを改善するには、体を含めたあなた全体を広い視野で診ていく必要があります。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院では問診と検査、そして施術までを担当者が一貫して行うようにしています。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。

どうぞ安心して私たちにお任せください。

産後うつのQ＆A

産後うつは自然に治りますか？

軽度の場合は自然回復することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。早期の専門的介入により回復期間を短縮し、症状の悪化を防ぐことができます。放置すると慢性化のリスクが高まるため、早めの対処が重要です。

産後うつの人がやってはいけないことは？

一人で抱え込むことや完璧を求めすぎることは避けましょう。また、アルコールや睡眠薬の自己判断での使用、重要な決断を症状が重い時期に行うことは控えるべきです。無理をせず、周囲のサポートを積極的に受け入れることが大切です。

授乳中でも安全に服用できる薬はありますか？

授乳に影響の少ない抗うつ薬もありますが、必ず精神科医と相談の上で決定する必要があります。薬物療法以外の治療選択肢も含めて検討することが大切で、当院のような身体的アプローチも有効な選択肢の一つです。

産後うつは遺伝しますか？

遺伝的要因もありますが、環境要因の影響が大きいとされています。家族歴がある場合は予防的なサポート体制を整えることで発症リスクを軽減できます。遺伝的要因があっても必ず発症するわけではありません。

パートナーも一緒にうつになることはありますか？

男性の産後うつも約10％の割合で発症します。パートナーの症状変化にも注意を払い、必要に応じて夫婦で治療を受けることが重要です。家族全体でのサポート体制を構築することが回復への近道となります。

産後うつと育児ノイローゼの違いは何ですか？

産後うつは医学的に定義された疾患で、育児ノイローゼは育児ストレスによる心理的な不調状態を指します。症状の程度や持続期間により専門的な診断が必要で、適切な治療法も異なります。

二人目以降の出産でも産後うつになりますか？

初産・経産に関わらず発症の可能性があります。むしろ上の子の世話と新生児の世話が重なることで、より高いリスクを持つ場合もあります。経験があるからといって油断せず、体調の変化に注意を払うことが大切です。

産後うつの症状はいつまで続きますか？

適切な治療により数ヶ月から1年程度で改善することが多いですが、個人差があります。早期治療により回復期間を短縮することが可能で、放置すると長期化するリスクが高まります。

カウンセリングを受ける必要がありますか？

薬物療法と併用することで効果が高まります。特に認知行動療法は産後うつに有効とされており、育児への考え方や対処法を学ぶことができます。当院でも心理的サポートを含めた包括的なアプローチを行っています。

産後うつを予防する方法はありますか？

妊娠中からの心理的サポート、パートナーや家族の理解と協力、適度な休息と睡眠の確保、完璧主義的な考え方の修正などが予防に効果的です。また、定期的な身体のメンテナンスも予防に役立ちます。

産後うつで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院の施術と産後うつは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

産後うつは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。